今回は身体の機能や姿勢を整える上で重要なお話をさせていただきます。
テーマは「胸椎(背骨)の柔軟性」についてです。
人の背骨は頸椎(首の骨)7個、胸椎(胸の骨)12個、腰椎(腰の骨)5個の計24個からできています。
正常な形としては頸椎が前に凸、胸椎が後ろに凸、腰椎が前に凸というS字状になっており、「生理的彎曲」と呼ばれています。
この形状によりクッション機能が働き、下部の背骨への負担が軽減される役割をしています。
背骨の中で胸椎には、心臓や肺など大切な臓器を守る肋骨が付いています。
肋骨は呼吸に伴い動いていますが、円背姿勢の継続、肋骨周囲の筋等の組織が硬くなる、呼吸が浅くなるといった変化により肋骨の動きが悪くなります。
そのことが胸椎にも影響し、胸椎の可動性、特に反る動きが制限されやすくなります。
胸椎の柔軟性が損なわれると、首・腰がその動きを代償しようとするため、首・腰の負担が増加します。
頸椎や腰椎の下部にヘルニアが好発しやすいのも上記のことが関係していると考えられます。
また首や胸郭と肩(肩甲骨)の運動との繋がりもあるため胸椎の状態が身体に大きな影響を与えることは明らかです。
胸椎の運動の1例を紹介します。
当店にてお一人おひとりに合わせたケアの方法をお伝えしていますので、ぜひお気軽にご相談・ご来店ください。